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NO30 『ドル・コスト平均法』を用いて賢く運用
株価は反転したのでしょうか? 円高は一服したのでしょうか?
資産運用のタイミングは大変難しい局面にあります。 今回は、そのヒントとして『ドルコスト平均法』を
ご紹介します。
1.はじめに
後資産運用における分散投資とは一般的に投資対象を株式・債券。不動産等に分散することをいいます。
これに対して、投資する時期を分散することにより、リスクを軽減する時間の分散投資という考え方が
あります。 今回紹介する『ドルコスト平均法』はその時間の分散投資の代表的な手法です。
2.住宅『ドルコスト平均法』とは
『ドルコスト平均法』とは、定期的に継続して一定金額づつ購入する投資手法のことをいいます。 この手法
では価格が安い時は多く、高い時には少ない量を自動的に購入することになり、その結果一定量を買い続け
たときより、平均コストを低く抑えられる効果が期待でき、積立等の長期投資に向いているといわれています。
では実際に具体的な例を見てみましょう。
下の表は、毎月100株の一定株数の株式を購入して場合と、毎月10万円の一定金額の株式を購入して場合、
(=ドルコスト平均法)の比較をしています。例1は上げ相場の場合、例は下げ相場の場合です。いずれも『ドル
コスト平均法』で投資した方が平均単価は安くなります。 平均単価が低いということはそれだけ利益が生
じ安いということにほかなりません。
3.ドル・コスト平均法の本当の価値
ところで、投資の利益を極大化する原則は,「できるだけ安い価格で買い付け、できるだけ高い価格で売却
すること」です。 買いについていえば、先の例1では一回目で全額購入、例2では、最後に全額購入すれば
最も利益がでます。 その意味では常に最高の投資方法とはいえません。
普通の人の投資行動はこうです。
投資する場合、価格が下げ基調では「もっと下がるかもしれない」となかなか買うことができず、価格が
上げ基調になると「早く買わないと儲け損なう」という欲からいわゆる高値づかみをしてしまう。
さて、ドル・コスト法では、一定額を継続して購入します。最初の投資スタンスを決めた後は、機械的に投資し
ていきます。
これにより、先の不合理な投資行動を回避することができ、自動的にバーゲンハンティング(安くなった
時期を狙って購入すること)ができます。
4.時間と安心を買う
プロの投資家でない私たちは、日々相場を気にし、いちいち投資のタイミングで悩むわけにもいきません。
このドル・コスト平均法を用いて時間を節約、かつ、心の安定も保てる投資スタイルを築いてみてはいかがで
しょうか?。
5. 資産分散と組み合わせよう
さて、投資に関しては時間分散に資産分散も組み合わせて下さい。 株式や債券であれば投資信託・累投、
不動産であればリート(不動産投資信託)など小額で投資できる商品があります。 また、外資積立も小額
からできます。 これらの商品とドル・コスト平均法を組み合わせれば、よりリスクの分散ができることに
なります。
ただし、投資する商品の内容にはファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談するなどして、十分な
ご注意をお願いいたします。
6. 最後に
投資資産の代表選手「株式」については今が底値なのかは意見の別れるところですが、歴史的な安値と
思われます。 ドル・コスト平均法を試される好機ではないでしょうか?
景気の先行きに関して、予測が当たることは、まずないと考えた方が良さそうです。 か、といって
リスクをとらずに普通預金においておくだけでは、お金が世界中がジャブジャブの状態を考えると
インフレの危険性も大きく、リスクは却って高いといえます。
そこでいつ値上がりするか、予測不能な投資のヒントとして、投資時期を分散するという考え方、
すなわち「ドル・コスト平均法」をご紹介しました。
数値を用いた設例により、値上がり局面でも、値下がり局面でも有効なことがお判りいただけると
思います。 友弘